投稿日:2006-12-04 Mon
フランス、男女同数政治の確立を求める新法へフランス内閣は、来年の大統領選までに、政策決定への女性増を確実にするため新法を予定している。
3500人以上の自治体は、助役などのトップ管理職を男女同数にしなくてはならず、国会議員選挙の候補者を男女同数にしなかった政党への罰金を増額する。
2000年に男女同数候補を求めるパリテ法が成立し、2002年に国会議員選挙があったが、50%の女性候補者擁立より罰金支払いを選択した政党がほとんどで、その実効性が議論になっていた。
フランスは、女性の国会議員率は、EU加盟国中ギリシャについでが低く、世界99位に位置し、「フランスの例外」と揶揄されてきた。
その国が、フランス史上初の女性大統領誕生に加え、大胆な男女平等施策の断行を切り札に新たな「フランスの例外」に取り組む。ちなみに日本は126位だが処方箋なし…。
2006.11.30
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かつて、文明法則史学を勉強している頃、21世紀は女性性の時代のはじまりと私は言ったことがあるけれど、
まさに、この病んできている地球を再生するには、女性の感性でとらえなくてはならない問題にあふれている。
20世紀、戦争と大量虐殺と略奪の世紀から、愛と平和と共生の世界を生きていくには、
あらためて、自分の内部の弱いところ優しいところ、共感できるところ、そしてなにより、自然と一体になって、人類として、今何をなすべきか、わたしたちの子孫に今、何を残そうとしているのか、これでいいのか! そこを真摯に問わねば、地球の生物の人類のそして日本の政治の再生はならないでしょう。
わたしたちは、自分たちのひきおこしてきたものに謙虚に対峙して、
これからの世界、<<女性性>>というものに大きく振り子を揺らせていかねばならないでしょう。
女性をバカにしちゃあいけません、自分がバカなのに気づいてない人が、女性をバカにすることで姑息な自分を高めたつもりで溜飲をさげているのでしょう。
あわれで、あさはかな男性には 弔辞!
投稿日:2006-12-02 Sat

わたしは、2日めの午後からでしたが、大変心うたれました。
台湾の「布・・」も一人一人が身近なもので創作し、それ通して自分を知って解放をしてゆく、又、さまざまなエンカウンター的なワークショップを創る過程で行ってゆく。話すということは、自らを縛りから放つこと。
家庭に埋没して、生きる喜びと自信を失いがちな主婦にとって、すばらしい人間と社会に向けて目見開かされるよい取り組みの生き生き元気になれる記録映画でした。
“塩”も、なくてなはならない大切なものなのに、あたりまえすぎてかえりみられない・・・、そんな意味をこめて題名をつけたそうでした。
韓国も同様に国鉄の民営化のための大量リストラがあって、男女雇用均等法もあって、かえって女性にとって辛い職場に勤めれるようになって女性性への配慮がない中での仕事を外での鉄道員、客室常務員、24時間勤務の駅員の辛い仕事などさまざまな話がでてきました。
その影には大量の男性のリストラもあったでしょう。男女の賃金格差もあるかもしれません。
又、妊娠中や子育ての中の育児とそれら辛い仕事の両立の大変さは、女性でなくては分からないところがあるでしょうね。しかし、一人で生きる女性、あるいは、シングルマザーの立場というのも忘れてはならないところでしょう。
いずれにしろ、みなが、それぞれのところで幸せに生きれること、それがわたしたち社会の願いです。みなで助け合い支えあい、無理が行かないよう行政が助けれるそのような北欧型社会をめざしたいですね。
投稿日:2006-12-02 Sat

「第3回女たちの映像祭」が12月1日から12月3日にかけて、大阪府豊中市の男女共同参画推進センター「すてっぷ」で開催されました。
以下は、はるばる福山から参加されたさとうしゅういちさんのリポートです。
女性監督の映画を世界8カ国から集めて上映するもので、それぞれの上映後「監督トーク」が行われ、監督と観客の間で、活発な意見の交換が行われたのが面白かったです。
個人的には一番ショックだったのは韓国の「塩」でした。
国鉄女性労働者を扱ったものでした。流産が相次ぐ、悪条件。24時間2交代制。本当にショックでした。
休暇制度はあっても、取りづらい。しかも、組合が、なかなか女性のことを取り上げてくれない・・。どっかで見た光景です。2003年撮影のものですので、今は3交代制2組制(日本では当然)に変わってはいますが、女性の人権に配慮した仕組みになっていない、という本質は変わりません。一方、萎縮せずに積極的に権利を行使する女性の姿もあり、頼もしくも感じました。
組合の態度については、韓国には日本の失敗はしてほしくないなあと願う次第です(女性や若者の労働条件への取り組みが遅れ、一時期、政界再編に汲々とした日本の組合は、次第に力を失ってしまい、小泉さんのような偽リベラルが女性の支持を集める結果となっているのは皆さんもよくご存知と思います。)。
1番上は、「レズビアンの何が悪いの」のWOM監督(韓国)。同映画は、中学3年生の独白を中心としたものです。韓国ではレズビアンへの排除は根強い。しかし、若者は、ネットでグループを形成しているそうです。政府のネット弾圧が2003年にあったが、それを一年で撤回させたそうです。
2番目は、2日目の上監督(日本)。
3番目は「塩」のパク監督(韓国)の交流会での姿。
4番目は、「家政婦」のエメル・チェレビ監督。トルコの家政婦の実態を描きます。トルコでは、家政婦は、社会保障が全くない状態にあるそうです。重労働。低賃金。さらに、夫が失業していて、家族を養う重責も負わされる人も多い。しかし、一方で少数ながらも女性組織に入っている人も。
5番目は台湾の「布ー結び合う女たち」チェン・ウエイスー監督。台湾の専業主婦女性が、手縫いサークルへの参加を通じて自分を再発見していく様子を描いていました。
6番目は「花のこえ」。大田綾花監督。かつて自分が通ったやまあいの分校での、オリジナリティーあふれる教育について取り上げています。植物観察を熱心にしている教室。しかし、その分校も、昨年度廃止と言うことで残念です。
7番目は「ゆらりゆらゆら」。女性ミュージシャン阿部ひろえさんを、下之坊修子監督が追いかけます。山村や離島での人々の日常がよく伝わってきました。
8番目は、シンポジウムの様子。「女の価値観をどう実現するかー女の表現を通して」
エメル監督、チェン監督、そして、日本からはサクソフォーン奏者のMASAさんが参加。
それぞれ、実体験を通じて、語りました。MASAさんと、チェン監督はアメリカ留学の経験があり、そこで逆に却って日本人、あるいは台湾人であることを認識したというのが面白かったです。また、アメリカは悪い面も多くあるが、一方で女性芸術家が飯を食えるようなシステムはあるという良い面もあるということを聞きました。
9番目は、「纏足」について。中国では、女性が足をぐるぐる縛って小さくする「纏足」が70年くらいまであって、それで足がぼろぼろと言う人がまだ少なくないということ。これは決して過去のことではない。女性は昔は、足を小さくして結婚しようとしとしたわけですが、今でも例えば化粧などは実は抑圧されているのと同じではないか、といった意見が出ました。また、館長の桂容子さんからも「女性たちの思いがないようにされていることがある。この映像祭はなんとしても続けていかないといけない」という共催者としてのことばをいただきました。
さとうさん こせ報告ありがとうございました。
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